角膜クロスリンキング手術

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角膜クロスリンキング手術

当院は和歌山県で初めて角膜クロスリンキング手術を導入致しました。

角膜クロスリンキングとは

Avedro 社製 最新KXL システムリボフラビン
角膜クロスリンキングとは円錐角膜・角膜拡張症の進行を抑える方法です。
円錐角膜・角膜拡張症は「角膜移植」唯一の治療とされていましたが、「角膜クロスリンキング」は角膜の実質の強度を高め、円錐角膜・角膜拡張症の進行を停止させることが可能です。

角膜実質のコラーゲン組織にリボフラビン点眼液を浸透させ、そこに長波長紫外線を照射するとコラーゲン間の架け橋が出来ます。図のように隣接するコラーゲン線維間にある架け橋( クロスリンキング) を増やすことで角膜実質の強度を高めることが出来ます。

点眼麻酔をした後、角膜中央部の上皮細胞層を円形に剥離する(Epi-Off)と剥離しない(Epi-On) の2種類の方法があります。次いで、リボフラビンを10 ~ 20分点眼し角膜に充分に浸透させます。さらにリボフラビンを点眼しながら30mW/ ㎝ 2( マイクロ・ワット・パー・平方センチメートル) の紫外線(UVA) を3分間照射します。照射後、リボフラビン液を洗い流し、保護用のソフトコンタクトレンズを乗せて手術は終了です。

  • 角膜クロスリンキング前
    角膜クロスリンキング前
  • 角膜クロスリンキング後
    角膜クロスリンキング後
  • 角膜クロスリンキング前の角膜内コラーゲンの様子
    角膜クロスリンキング前の
    角膜内コラーゲンの様子
  • 角膜クロスリンキング後の角膜内のコラーゲンの様子
    角膜クロスリンキング後の
    角膜内のコラーゲンの様子

円錐角膜の疑いがある方の特徴

  • ・よく目をこする癖がある
    ・アレルギー疾患(花粉症、ぜんそく、アトピーなど)がある
    ・メガネやコンタクトレンズをしても視力が出ない
    ・近視、乱視が進んでいる、すぐに進む
  • ・物が二重に見える
    ・睡眠時無呼吸症候群である
    ・メガネの度数が頻繁に変わっている
    ・家族の中に円錐角膜の人がいる

クロスリンキングの適応

適応している方

・現在進行している円錐角膜・エクタジア
・角膜の厚さが規定値以上である

適応していない方

・進行が止まっている円錐角膜
・角膜に混濁がある
・角膜の厚さが規定値以下である
・再発生上皮障害
・ヘルペス性角膜炎
・妊娠、授乳中

手術方法

  • 手術方法

    ベッドに横たわり、麻酔薬を点眼します。
  • 手術方法

    角膜の表面にある上皮を専用のブラシで取り除きます。( 角膜の厚さによって実施しない場合もあり)
  • 手術方法

    リボフラビン( ビタミンB2) を2分ごとに30 分間点眼します。
  • 手術方法

    角膜に5 分間紫外線を照射します。
  • 手術方法

    保護用ソフトコンタクトレンズをのせ、回復室で15 分ほど休憩を取って終了です。
  • ※手術後は翌日、3日後、1 週間、2週間、1 ヶ月、3 ヶ月、6 ヶ月その後は、病期・年齢に応じて3~6ヶ月の検診が必要です。

費用について

片眼の場合 165,000 円
両眼の場合 330,000 円
術後3ヶ月間の診療費・薬剤費を含んでおります。詳しくは当医院スタッフまでお尋ねください。
費用について